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望まないことばかり叶ってしまう人生

私は大学1回生の夏休み中に「キス病」を発症して2週間入院した

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こんにちは、めめです。
今回は私が大学1回生の夏休みに、「キス病」にかかって入院した話をしていきたいと思います。

この病名を見ると「えっ、キス魔なの・・・?」と思われそうですが、決してそうではありません。
痴女と勘違いされそうな病名ですが、これは立派な病気です。


「キス病」とは伝染性単核球症のこと


この病気の正式名称は、"伝染性単核球症"。

キスや回し飲みなどの唾液感染など、口からの感染が多いことからキス病と呼ばれています。

日本ではこの病気は2歳~3歳までの感染が70%を占めており、早期感染であればあるほど症状は軽いです。
幼児だと風邪の症状すら出ないことがあります。 もし症状が出たとしても、普通の風邪と変わらないほどの軽度なもので済むことがほとんど。
それに一度感染してしまうと、次感染することはありません。

ただし、私のように免疫力がついた思春期以降に初感染すると免疫症状が強く現れ、症状が重たく入院が必要となるケースが多く見られます。
はしか・風疹・おたふく風邪のように、大人になってからかかると重病化する病気の一つですね。

私は大丈夫でしたが、この病気は慢性化すると「慢性活動性EBウイルス感染症」という国で難病指定されている病気になってしまうことも。
この病気にかかると、多臓器不全・悪性リンパ腫などを発症してしまうこともあり、高い致死率が認められています。


「キス病」発症!異変は突然に・・・。


では、いたって普通の生活をしていた私がどうして「キス病」を発症したか、そのエピソードを書いていきます。

当時大学生だった私は大学が夏休みとなり、自動車免許取得の為に実家に帰省していました。

でもいざ教習所に通い始めていたら、何だか体がだるく、体調が悪いことに気付きました。
教習所で講義を受けていても全然集中できずに、授業内容も聞いたそばから抜けていく状態。
少し熱っぽかったこともあり、風邪かなあと思い内科に行くと、やっぱり風邪と診断されました。

でも、病院でもらった薬を飲んでいても一向に症状が良くならない。
むしろどんどん悪化していていました。
微熱が高熱に、口の中にヘルペスができはじめて食事も困難な状況に。
それに体のだるさが日増しに酷くなっていたこともあり、「これはおかしいな」と思い今度は大きな病院へと行くことにしました。

で、大きな病院で検査後、即入院が決定。
風邪かと思っていましたが、それは実は「キス病」だったのです。

ちなみに感染原因は、当時から付き合っていたうちのクソ夫。
それ以外に感染経路がなかったので、まあ多分それしか考えらえないなと。


「キス病」の症状


このキス病の症状は以下の通り。

  • 2週間~1ヶ月ほど熱が続く(38~40度ほど)
  • 口の中や喉にヘルペスが出来る(めちゃくちゃ痛くて食事できないレベル)
  • 異常に疲れやすくなる
  • 白血球の数が異常に増える
  • リンパ腺が腫れる
  • 肝臓・脾臓肥大、肝機能障害が起こる

などなど。
人によって症状は様々なので、これ以外の症状になる人もいます。


「キス病」には薬がない!!


そして残念なことに、この「キス病」、治療薬がありません・・・・。

抗生物質も何にも効きません!
その患者さんの免疫力に頑張ってもらうしかありません。

高熱が続く際に、座薬などで多少体温を下げるなどの対処療法しかできないのです。
一時的に解熱することはできても、その根本のウイルスが死滅しない限りは熱は出続けている状態。
これが本当につらかった。

結局、退院する2日前にようやく熱が平熱に戻ったな~。


恥ずかしかった入院中のエピソード


ちなみに、この病気にかかって一番恥ずかしかったのは入院中です。
私が入院した部屋は4人部屋で、私以外に3人の患者さんがいたんだけど・・・。

で、入院初日に私の部屋が決まって休んでいた時に担当医が来たんですよ。
そこでね、丁寧に病気の説明をしてくれたんだけど、声がね、ちょっと大きかったんですよ。
お見舞いの人も来ない夜の時間帯で、病院全体がしーんとしてたんだよ。

そんな時に、このお医者さんは・・・

「これはキス病って言って、キスで感染する病気なんですよ!」

「ああ、キス病って言っても全然恥ずかしい病気じゃないからね!みんなかかる病気だから!!」

キス病に一回かかれば、もうこれから何しても二度とキス病にかかることがないからね!!大丈夫、安心して!」

ちょ、声でかすぎwwww

めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!ww
そんな大声でキス病キス病連呼しないでおkwwww
廊下にも声が響いてんじゃんwww

なんてことを思いながらも、「ふぁい・・・」と返事していたわたくし。

いや、お医者さんは病気の説明をしているだけだし、悪気があって言ってるわけじゃないのはわかってるんだけどね・・・。
でも、当時から引きこもり・根暗・恥ずかしがりの私には、この大声のキス病連呼発言はこの上なく恥ずかしかったのです。

当時年頃の学生だったから、できればもうちょっと気を遣ってせめて正式名称の「伝染性単核球症」で話してほしかったな。
まあもう過ぎたことだからいいんだけど・・・。
でもまあ、キス病というキャッチーな名前は、絶対同じ病室の人全員に覚えられたに違いない。

ちなみに入院中は母に「あんたね、学生なんだから妊娠しないように気をつけなさいよ!」とキス病にかかった影響からか変な心配をされたりと散々でした。
新米の看護師さんに点滴を失敗されてベッドが血だまりになったことが些細なことに感じるくらい、この病名のインパクトは強すぎました。



以上、キス病にかかったエピソードでした。

ふざけた病名ではあるけど、この病気のせいで1ヶ月ずっと熱出てたし体はだるいし口の中痛いしで、今までかかった病気の中で一番つらかったよ!
恥ずかしかったけど、まあ人生勉強になったかなと思います。

という訳で、みんなも健康には気を付けてね!