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メメント・モリ

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世界史がもっと好きになる!元世界史専攻の歴女がオススメする「歴史漫画」15選

アニメ・漫画
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こんにちは。
高校の時に世界史の授業が面白かったこともあり、これをきっかけに世界史にどっぷりハマリ、大学では世界史の学科へ進み東欧史(現代)を専攻していためめです。
まあ、そんなこんなで、わたくし実は世界史マニアだったのです。

そこで今回、世界史マニアの人に満を持してオススメする「歴史漫画」を紹介していきたいと思います。

歴史漫画の記事はまとめにされることは多いようですが、日本史と混じって紹介されていることが多く、その中でも世界史漫画の割合が少ないのが現状。
“世界史好き”の人のための記事がなくて寂しかったので今回作成しました!

大変申し訳ありませんが、私は日本史系の漫画については詳しくないので世界史漫画のみとなっています。
「歴史漫画」というカテゴリではありますが、歴史を忠実に描いた作品と、作者オリジナルストーリーの歴史ファンタジー漫画の両方を紹介しています。
ぜひ世界史マニアの方や、世界史に興味がある人に読んでいただければなと思います。

※完結した作品は「全○巻」、連載中の作品は「既刊○巻」と記載しています。




西洋史


チェーザレ 破壊の創造者(既刊11巻)

1491年11月、ピサのサピエンツァ大学に16歳の青年アンジェロ・ダ・カノッサが編入してきた。大学での講義の最中、周囲の空気を読めないアンジェロはその言動によってメディチ家の子息・ジョヴァンニの面子を潰してしまう。その仕返しに、ジョヴァンニに誘われた馬の遠乗りでアンジェロは騎乗している馬を暴走させられ、崖に落ちそうになる。だが、その寸前に一人の青年に助けられた。彼こそが名門貴族ボルジア家の後継者、チェーザレ・ボルジアであった。
当時のイタリアは周辺の列強諸国による干渉にさらされ、またカトリック教会も権力闘争の場となっており、800年に渡って繰り広げられたイベリア半島再征服運動(レコンキスタ)の完了を目前とした激動の時代が始まろうとしていた。チェーザレは父ロドリーゴ・ボルジアやメディチ家、ラファエーレ・リアーリオ枢機卿などと手を組みながら権謀術数を駆使し、自らの理想を実現するための戦いを始める。

チェーザレ 破壊の創造者 - Wikipedia


イタリアのルネッサンス期を代表するカリスマ「チェーザレ・ボルジア」は、世界史マニアの中でも大人気の人物。
世界史の教科書には書かれていないことも多いマイナーな人物ではありますが、その強いカリスマ性&残虐な性格から、日本の織田信長と比較されることも多いのだとか。

まず、簡単に彼のことを説明すると・・・。チェーザレ・ボルジアは、枢機卿である父ロドリーゴ・ボルジアの庶子(婚姻を認められていない聖職者の子供)として生まれたスペイン貴族。
彼は、当時小国が乱立していたイタリア半島統一を目指して次々と領地を拡大し、更なる地位と権力を求め奔走していました。
しかし、その性格は冷酷で残忍な策略家。自分の目的のためなら暗殺や謀殺も厭わないタイプだったため、同時に多くの政敵を作ることに・・・。

この漫画では、架空の人物アンジェロとチェーザレ本人の視点から、チェーザレの生涯を追うという話の展開になっています。
マキャヴェッリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの著名人も作中に登場してくるので、中世ヨーロッパが好きな人は非常に楽しんで読むことができる作品ですね。
初見だと、複雑な宗教問題や権力争いなど、それに関連する勢力図や人物が少しわかりづらいのが厄介ですが、巻を進めていくうちに理解できるので大丈夫です。

また、この漫画の魅力の一つとしては、作者の惣領冬実さんの画力が高くイラストが美しく、ルネッサンス文化の耽美さを肌で感じやすいという点が挙げられますね。
あまり動きがない静かなイラストではあるのですが、動きがないからこそ緊張感・緊迫感が伝わってきます。
西洋史、特に宗教問題が好きな人がどっぷりとハマってしまう漫画ではないかなと思います。


バビロンまで何マイル?(文庫版全1巻)

幼なじみの月森仁希と真船友理は、幼い頃に助けた変なおじいさんから、お礼として指輪をもらう。それは、あらゆる動物や植物の話を理解することができる「ソロモンの指輪」の改訂版であり、いつの時代、どこの国の言葉でも理解できるようになるという魔法の指輪だった。さらに指輪にはタイムスリップができると言う機能がついていたが、それは完全にアトランダムであり、いつどこで発動するか、どの時代に飛ばされるか、いつ戻って来られるかは、本人にもわからないというとんでもない代物だった。それにより二人は様々な時代へ飛ばされ、そこで起こる事件の目撃者となる…。

引用元:バビロンまで何マイル? - Wikipedia


こちらは少女漫画界の巨匠、川原 泉さんの作品。
この方はコミカルなギャクテイストの漫画を書くことが多いのですが、その中で時たま表れる哲学的な話が面白く、どの作品も名作が多いです。(『笑う大天使 オペラ座の怪人』など)

前半は、普通の学生生活を送る主人公たちの様子や、初めてのタイムスリップでその現地の人達と友情を育んだりと微笑ましい展開が続きます。
その一方、後半のチェーザレ編は、異邦人から見たチェーザレ・ボルジアの栄光と最期を描いたストーリー。
こちらではチェーザレの妹であるルクレツィアが、チェーザレの政治の道具として使われていく様子が描かれています。
先ほどの惣領冬実さんの『チェーザレ』のストーリーをギュッと凝縮しているので、後半は情報量も多く読んでいて非常に読みごたえがありますね。

コミカルで笑える部分もありながら時には涙してじっくりと考えてしまう、そんな作品です。
歴史漫画でこの漫画の名前が挙がることはあまりありませんが、埋もれた名作のひとつです。


ヒストリエ(既刊9巻)

舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、彼が目指していたのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街……。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作が登場!

引用元:ヒストリエ 1巻【電子書籍のソク読み】豊富な無料試し読み


『寄生獣』で有名な岩明均さんの作品ですね。
岩明さんの描くイラストは表情の変化があまりないというか、淡々とした絵柄ではあるのですが・・・。そこが、この漫画最大の“味”になっています。

激しい描写はあまりありませんが何故かどのコマも迫力があり、どこかゾッとするような恐ろしさまで感じます。
セリフがない表情だけのシーンも多く、「今このキャラはこんなことを思っているんだろうか?」とそれぞれ読み手側で解釈できるのも面白いです。

また、このストーリーは伏線回収が上手ですね。
最初の方で謎だった点が巻が進むにつれ回収されていくのが、読んでいて非常にワクワクします。
最新刊の9巻で回収された伏線は、1巻からエウメネスの波乱万丈な人生を追ってきた読者としては感慨深いものがありました・・・!
当時の民族問題や奴隷制度のことなど、教科書で少ししか触れられていなかった部分がストーリーに沿って分かりやすく解説してあるので、前知識がなくても楽しく読めますね。
これまで1~9巻まで主人公エウメネスの少年期~青年期(今ここ)を追ってきていますが、元々天才肌の彼が様々な苦難を乗り越えて更に頼もしく成長していく様が魅力的です。

休載が多い漫画なのでコミックの刊行ペースが遅いですが、それでも何年も待つ価値がある漫画ですね。


ヘウレーカ(全1巻)

紀元前三世紀。地中海を二分する戦いが勃発した。
一方は、海を制する商業大国カルタゴ。もう一方は、強大な軍事力で覇権を伺うローマ。その狭間で、シチリア島の海沿いに位置する小さな都市国家シラクサは、存亡の危機に立たされる。迫りくるローマ軍団を迎えるのは、天才アルキメデスが考案した奇妙な機械の数々…。国家を愛する者、知を愛する者、そして人生を愛する者、すべてが否応なく戦いに巻き込まれてゆく。

引用元:ヘウレーカ | NHK オーディオドラマ


先ほど紹介した『ヒストリエ』と同じく、岩明均さんの作品。
古代ギリシャの著名人、アルキメデスやハンニバルが題材となっている漫画です。
第二次ポエニ戦争の頃を扱う漫画は少ないので、そういう意味でもこの漫画は世界史マニア(特に古代ギリシャ好き)を唸らせる作品ですね。

こちらも『ヒストリエ』同様、この頃の複雑な民族問題や当時の人々が生活している様子を中心にストーリーが進みます。
そして何より、天才アルキメデスが生んだ兵器が次々と敵の軍隊を壊滅させていく様が圧巻ですね。
日本でいうと弥生時代中期に、古代ギリシャではこのような軍事兵器が発明されていたのかと思うと感慨深いものがあります。

1巻でコンパクトにまとめられていますが読み応えがあり、後にじんわりと余韻が残る作品です。


インノサン少年十字軍(全3巻)

この名もなき少年たちが、歴史に名を残すことになる───。

1212年の春、フランス北部の田舎町。ごく普通の羊飼いとして生活していた少年エティエンヌは、ある日草原で不思議な喇叭の音を耳にする。行ってみると森の中に一通の手紙と美しい細工が施された一個の喇叭が落ちていた。手紙の送り主は・・・イエス・キリスト。十字架上の救世主を幻視したエティエンヌは髪と目の色が変わり、町を襲った盗賊を退ける奇跡を起こす。彼に感化された親友・ニコラを始めとする12人の仲間と共に、エティエンヌは「少年十字軍」を結成し、エルサレムを目指して旅立つことを決心する。

引用元:インノサン少年十字軍 - Wikipedia


これは、『ライチ☆光クラブ』で有名な古屋兎丸さんの作品ですね。
この作品にもエログロ要素はありますが、ライチなどの作品よりは控えめな印象。

こちらは、中世ヨーロッパの腐敗した社会や、大人にいいように使われている子供たちの姿が描かれています。(古屋さんは生々しくリアルな人間描写を描くのが上手!)

ちなみに、タイトルである「インノサン」は無垢という意味。
その言葉通り、無垢な子供たちが聖地エルサレムを目指して奮闘する姿は、幼いながらもたくましさを感じます。 残酷で救いがない話ではあるのですが、汚れを知らない無垢な子供たちがどのような結末を迎えるのか・・・先が気になってつい読み進めてしまう作品です。
癖があり、読み手を選ぶ漫画ではありますが、ハマる人はどっぷりハマってしまう漫画であるのは間違いありません。


ヴィンランド・サガ(既刊17巻)

千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!

引用元:『ヴィンランド・サガ(1)』(幸村誠):アフタヌーンKC|講談社コミックプラス


ストーリーの大筋は、主人公であるトルフィンが遥か海の向こうにあると言われている「ヴィンランド」と呼ばれる理想郷を目指し、争いがない平和な国を作り上げようとしているもの。
この漫画に出てくる人たちはヴァイキング(海賊)ということもあり、登場人物の大半が略奪・惨殺などの悪いことをしています。もちろん主人公も。

メインとなる戦闘描写は迫力があって良いのですが、私が個人的に凄いなと思ったのが心理描写の部分。
トルフィンが経験を通して今までの考えを180度変えたり、敵同士の駆け引きなどのキャラクター1人1人の内面がしっかりと描かれています。
また、それぞれの信念を貫いている男気溢れるキャラクターたちも魅力的ですね。
この漫画はヴァイキングのことはもちろん、イギリス・デンマークの歴史の知識がなくても、作中で詳しく解説してあるため心配ありません。
癖がなく読みやすい作品なので、歴史漫画初心者の方にもぴったりですね。


ベルサイユのばら(文庫版全5巻)

1770年春。オーストリア帝国・ハプスブルグ家の皇女マリー・アントワネットは14歳でフランスのブルボン家に嫁いできた。王太子妃を護衛するのは近衛士官オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。彼女は由緒ある将軍家の末娘でありながら、後継ぎとして剣も学問も修め、軍人として育てられた男装の麗人だった。異国の宮廷で孤独をつのらせるアントワネットはパリ・オペラ座の仮面舞踏会でスウェーデンの貴公子フェルゼン伯爵と知り合い恋におちる。3人は共に18歳。運命の出会いの夜だった。

引用元:ベルサイユのばら (1) (集英社文庫) | 池田 理代子 | 本 | Amazon.co.jp


少女漫画の歴史漫画といえば、これは鉄板ですね。
アニメ化や宝塚で舞台化もされているため、一度は名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
何年経っても色褪せない不朽の名作です。

ストーリーは、革命直前のフランス宮廷を舞台に、恋と革命に散っていく人物たちの生涯が描かれています。
王妃マリー・アントワネットの護衛である「男装の麗人」オスカルと、オスカルを愛した平民のアンドレとの恋愛模様が有名ですね。
キラキラした絵柄とは裏腹に、ストーリーは史実に忠実でシリアスな展開が続いています。(※昼ドラ的なネチネチした展開もあり)

少女漫画感が強いイラストや古い漫画特有の表現が目に付きますが、それがいい味になっています。
古くさいことを理由に読まないのはもったいないなと思いますね。
今でも世代を超えて愛されているので、機会があればぜひ一度は漫画やアニメで見てほしい作品です。


イノサン(全9巻)

18世紀、「自由と平等」を望み、現代社会の出発点となったフランス革命。その闇に生きたもう一人の主人公シャルルアンリ・サンソン。彼は、パリで死刑執行人を務めるサンソン家四代目の当主。その過酷な運命に気高く立ち向かった“純真"を描く、歴史大河の開幕──!!

引用元:イノサン 1 (ヤングジャンプコミックス) | 坂本 眞一 | 本 | Amazon.co.jp


こちらはフランス革命時に活躍した死刑執行人(処刑人)の話。

漫画の表紙を見ていただければわかると思いますが、とにかく絵が繊細&綺麗!
週刊誌でこの画力を保てているのが信じられないくらいのもので、当時のフランスの豪華絢爛な様子が丁寧に表現されています。
漫画ではあるのですが、一つの芸術作品を見ているような感覚になります。(巻によっては途中ミュージカルのような展開になることもあり)

といっても、死刑執行人の話ということもありストーリーは暗いですし、死刑執行人の家に生まれた主人公シャルルの苦悩と葛藤が痛々しいです。そこが面白いんですけどね。
ちなみに、この続編として、シャルルの妹マリーが主人公である「イノサン Rouge」という漫画も発売されています
まだ連載が始まったばかりなのですが、今後が楽しみです。


軍靴のバルツァー(既刊8巻)

第一次ノルデントラーデ戦役による戦功により通常より3年も早く佐官に昇進するなど、順風満帆な出世コースに乗っていたベルント・バルツァーは、ある日、上官から突如として祖国ヴァイセン王国の同盟国、バーゼルラント邦国の王立士官学校に軍事顧問として出向するよう命じられる。バルツァーは渋々ながら命令を引き受けたが、軍事大国ヴァイセンから見れば「軍事後進国」であるバーゼルラントは、バルツァーの想像以上にお粗末な訓練を行なっていた。バルツァーは勝手の違う異国で四苦八苦しながらも士官学校の生徒たちを鍛え上げていくが、その中でバーゼルラント王室の宮廷闘争に巻き込まれてしまう。

引用元:軍靴のバルツァー - Wikipedia


この漫画は、19世紀プロイセン(ドイツ)をモデルにした架空の国「ヴァイセン王国」と、その同盟国「バーゼルラント邦国」がモデルとなっている戦記物語。
主人公バルツァーが士官学校の教官ということもあり、銃などの兵器の説明や戦闘戦術などを詳しく解説することが多いですね。
ストーリーの中でも、実際に戦術を駆使して闘う場面ではただ戦う描写があるだけではなく、それぞれの戦術の解説や敵・味方の戦局を細かく説明しているので分かりやすいです。
軍事後進国バーゼルラントの士官学校で教えているお粗末な戦闘技術を、一から改革していくバルツァーの奮闘ぶりも見もの。

ファンタジー作品なんですが、現実に近い設定なのでキャラクターや世界観にも入り込みやすいですね。
不穏な動きを見せつつある各国の王族が、どのようにバルツァーに関わってくるのか楽しみです。


東洋史


キングダム(既刊41巻)

時は紀元前、春秋戦国時代。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は500年もの動乱期。戦国七雄の一つ「秦国」の身寄りのない少年・信と漂は、今は奴隷のような身なれど、いつか武功をあげて天下一の将軍になることを夢見て修行に励む。そんな二人が偶然、秦国の大臣に出会ったことから運命の歯車が動き出す!

引用元:キングダム - 週刊ヤングジャンプ公式サイト


言わずと知れた大人気歴史漫画。
最近アメトークでキングダム芸人の放送をしたこともあって、世間的に知られた歴史漫画のひとつとなりましたね。

ストーリーは、下僕の身でありながら天下の大将軍を目指す「信」と、中華統一を目指す秦の大王「政」(後の始皇帝)という2人の少年の物語。
信が大将軍になるために一から戦場で実績を積んでいく姿は、巻を追うごとにその成長が目の当たりにできます。
戦場で戦う男たちの熱い生き様に全身に鳥肌が立つのはもちろん、とにかく敵も味方もどのキャラも個性的で読んでいてワクワクしますね。

正直なところ、私はこの独特な絵が苦手で・・・。評判が良いことは知っていましたが読むことを敬遠していました。
でも、一度読んでみたら面白すぎて、一週間の間に最新刊まで揃えてしまうほどハマりますね。読んだら止まらないとはまさにこのこと。
とにかく熱い!そして感動して泣ける!そんな漫画なので、世界史好きの方なら読んで損はない漫画ですね。


ブッダ(文庫版全12巻)

舞台は今から2500年前のインド。人々はカーストと呼ばれる4段階の身分(バラモン(僧侶)、クシャトリヤ(武士)、ヴァイシャ(平民)、スードラ(奴隷)、更にスードラ以下とされカーストにすら含まれないバリア)のもと暮らしていた。カピラヴァストウ(カピラ城)の王子ゴータマ・シッダルタはクシャトリヤの身分として、何不自由のない生活を送っていた。やがては結婚し、息子誕生と共に王位に就くことになる。しかし、幼い頃よりシッダルタは、「なぜ人は死ぬのか」「同じ人間なのになぜ身分があるのか」などの疑問を常に抱えていた。そして、息子が生まれた日。シッダルタは遂に僧としての道を歩み始めた。そして彼は苦難を乗り越え、ブッダとなった。 悟りを開いたシッダルタことブッダは生涯をかけ、人々を諭し、共に悩み苦しみながら進んでいく。

引用元:ブッダ (漫画) - Wikipedia


『ブラック・ジャック』『鉄腕アトム』などで有名な手塚治虫さんの作品。
ちなみに私がこの漫画を読んだきっかけは、中村光さんの『聖☆おにいさん』で、主人公のブッダがこの作品を読んで号泣してたのを見て、気になったからという・・・。
ネットで調べたら、私と同じ動機でこの漫画を読んでいる人が意外と多くて驚きました!

さて、話を戻しますが、この漫画はどちらかというと大人が楽しむ漫画ですね。
ストーリーは常にシリアスで、命とは何か?生と死とは何か?と、ブッダと同じように考え込んでしまいます。
詳しくはネタバレになるので書きませんが、普通の漫画ではありえない人物が死んだり・・・と予想外のことばかり起こるところも面白いです。

仏教ごりごりの考えではなく、手塚さん流の仏教解釈で描かれた漫画となっているので非常に読みやすいのもポイント。
手塚さんの『火の鳥』が好きな方なら、この作品もハマるんじゃないかなと思います。


蒼天航路(文庫版全18巻)

今からおよそ2000年の昔、後漢帝国末に大宦官(かんがん)の孫として生まれた阿瞞(あまん)は、あり余る才気を存分に生かし、奔放苛烈な少年時代を過ごす。彼こそ後の世に巨大な悪名を残す英雄、曹操孟徳(そうそうもうとく)であった。青年となった曹操は、洛陽にて北部尉に就任。厳しい法令を次々に発し帝国の治安を高めていく。時に死者をも出すそのけた外れの勤務ぶりは、やがて朝廷の実力者・十常侍(じゅうじょうじ)を敵にまわしてゆく。が、曹操は、さらに帝国最大のタブー「党錮(とうこ)の禁」を暴こうと目論む。

引用元:Amazon.co.jp: 蒼天航路(1) (講談社漫画文庫): 王 欣太, 李 學仁: 本


古代中国の三国時代(魏・呉・蜀)の頃に活躍した曹操を主人公にしたお話。いわゆる三国志の漫画です。
ただ、この作品は三国志として有名な「演義」ではなく、史実を元にした「正史」をベースにしている作品となっています。

しかも、大抵の三国志漫画は蜀の劉備を主人公にすることが多いですが、この作品は悪役に仕立てられがちだった曹操を主人公にしている点が面白いです。
主人公の曹操は何もかもが完璧な超人として描かれていたり、善人として描かれることが多かった劉備がどうしようもないダメ男になっていたり・・・と、色々とギャップがあります。
でも、正史だからこそのキャラ付けなので斬新で面白いですし、曹操を始めどのキャラクターも魅力的。
同じ事件や戦争であっても、今まで演義で知っていた知識とは違った展開になることも多く(赤壁の戦いなど)、「今回はどうなるんだろう?」と毎回ドキドキしながら見てしまいます。

今までの三国志の概念を良い意味で覆す作品なので、個人的には凄く好きです。


ふしぎ遊戯(文庫版全10巻)

ひらかれし扉。始まる、朱雀の伝説――

高校入試を間近に控える夕城美朱と本郷唯は、ある日、図書館で見つけた古い本の中に吸い込まれてしまった。迷い込んだ異世界で暴漢に襲われる美朱と唯は、額に「鬼」の文字を持つ少年・鬼宿に助けられる。美朱と鬼宿は、「朱雀の巫女」と、彼女を守る七人の従者の一人として、ともに国の命運をかけた重要な使命を背負うことになる。そんな二人の前に、「青龍の巫女」となった美朱の親友・唯が現れて…。

引用元:「ふしぎ遊戯」 | バンダイチャンネル


こちらも言わずと知れた大人気歴史ファンタジー漫画。
少女漫画を毛嫌いしている人にぜひ読んでほしい一冊です。
アニメ化したこともあり、今では男性ファンも多い作品ですね。
実はこのアニメの声優さんは、緑川光さん・子安武人さん・関智之さんなど、今では信じられないほど豪華メンツが揃っているんですよ・・・!

この漫画は文句なしにストーリーが面白いです。
そのストーリーは、主人公の美朱が紅南国(古代中国をモデルにした架空の国)に迷い込んだことから始まります。
国を救う「朱雀の巫女」として仲間集めの旅に出たものの、そこで幾度となく試練が立ちはだかる・・・というもの。
少女漫画ということもあり確かに恋愛要素は多いですが、ストーリーは戦闘シーンも多く鬱展開が多いですね。
特にこの物語の中盤~後半は、悲しい出来事ばかりが連続して起こるので涙なしでは読めません。


ふしぎ遊戯 玄武開伝(全12巻)

大ヒット名作「ふしぎ遊戯」始まりの物語!

時は大正時代。母を亡くした女学生・多喜子は、不仲の父・永之助と対立するうち、父が訳した中国の書物「四神天地書」の中に突然吸い込まれてしまう。降り立った場所は、雪に囲まれ、妖魔が跋扈する北甲国(ほっかんこく)。多喜子は国を救う伝説の「玄武の巫女」とされ、七星士集めの旅に出ることに・・・。

引用元:ふしぎ遊戯 玄武開伝 1渡瀬 悠宇(著/文 他)(小学館)| 版元ドットコム


また『ふしぎ遊戯』かよ!と思われた方、すみません・・・。
個人的には玄武開伝の方が好きなので、こちらも載せておきました。
テーマが「死と生」ということもありシリアスな展開が続いているので、少女漫画が苦手な人でも読みやすい漫画ではないかな、と思います。

前作は朱雀・青龍編でしたが、こちらは玄武編のストーリーとなっており完全に別物の作品です。
そのため、前作を読んでいなくても全く問題ありません。

ストーリーは、大正時代の女学生である多喜子が、極寒の国「北甲国」に降り立ち「玄武の巫女」として仲間集めの旅を進めていくというもの。
基本的なストーリーの流れは前作と同じなのですが、今作の方が主人公が大人っぽくて健気なところが好感が持てますね。
実は前作を読んでいたら今作の結末が分かってしまうのですが、その期待を裏切らず最後まで上手にまとめられているなあという印象。
多喜子が玄武の巫女としての使命を果たすために頑張っている姿は、いつ読み返しても気高く美しくて良いですね。

サンデーで連載中の『アラタカンガタリ〜革神語〜』が落ち着いたらでいいので、ぜひ最後の白虎編も書いてほしいです。



乙嫁語り(既刊8巻)

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

引用元:乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX) | 森 薫 | 本 | Amazon.co.jp


ほのぼのとした漫画が読みたいなら、この漫画が良いですね。
年の差夫婦&異民族同士の交流を描いたもので、愛があふれた作品となっています。
個人的には、疲れた時に癒しを求めてこの漫画を読むと落ち着きます。
12歳の少年と20歳の女性という年の差夫婦が、どんどん距離を縮めていく様子がもどかしいような微笑ましいような・・・複雑な気持ちです。でもそれが良い。

19世紀の中央アジアというとあまり馴染みがない人が多いと思いますが、この漫画を読むだけで遊牧民の日常生活を学んでいくことができるので大丈夫です。

そして何より、作者の森さんは画力が高いのが魅力的ですね。
表紙と変わらない画力で本編も丁寧に描きこまれているので、相当気合が入っている作品です。


まとめ


以上、世界史漫画15選でした。
他にも何かオススメ世界史漫画があれば教えていただけると嬉しいです!喜んで読みます。

お題:お題「ついつい集めてしまうもの」より。