メメント・モリ

望まないことばかり叶ってしまう人生

うつ病治療後、半年で再発した

タイトル通りだが、悲しいことにうつ病が再発してしまった。

私はうつ病になっていたが、1年半前から症状が落ち着き、無事に治療終了していた。はず、だった。

順調に日常生活を送っていたのも束の間、半年ほどで再びうつっぽい症状が現れた。
そうだった、うつは再発しやすいのだった。
私も運悪く、5割から8割程度いる再発者の仲間入りをしてしまった。


まず、朝起きられなくなった。
目が覚めても、布団から抜け出せずに1時間2時間過ごす日が増えていった。
仕事が嫌で布団から抜け出せないのではなく、純粋に起きる気力が湧かないのだ。起きてしまえば問題なく動けるというのに。

そして、何もすることがない時間、余計なことを考えることが増え、予定を詰め込まないと不安になってしまうようになった。
人と会う予定や仕事の予定を無理くり詰め込み、何も考えないようにして誤魔化していた。

もしや、これは前と同じうつっぽい症状なのでは?と薄々勘付いていた私は、しぶしぶ精神科へと舞い戻った。
今回はもう直接うつにさせられる原因は消し去ったというのに。仕事もプライベートも楽しめているというのに。自分が至らないせいでこうなってしまったのか。


半年ぶりに会った先生からは「とりあえず投薬治療を再開しましょう」と言われた。
今回はうつ症状よりもやる気が出ない系の症状が目立っていたので、SSRIではなくSNRIを処方された。
前はセロトニンを増やす薬だったが、今回はセロトニンとノルアドレナリンを増やす薬だ。一度で二度美味しいタイプである。

そんなわけで、今はSNRIの「イフェクサーSR」を75mgを服用している。
やる気が出るはずと言われ、これを出された。量は少しずつ増やされたが。
副作用も特にないので合っているのだと思う。ジェネリックがないのでお財布には厳しいけども。
先生からはこれ以上増やすこともできると言われたが、自分でもそこまでひどいうつ症状ではないと思ったのでこれくらいに留めておいた。

やる気の面では効果があるかどうかは定かではないが、何もすることがない時間も楽しめるようになったということは効果があるのではないだろうか。
少なくとも前回のうつ病の時のような希死念慮がない分、前回よりは遥かにマシな気がする。

仕事もおそらく問題なくやれている。
日常生活では朝起きられない問題も、夜眠れない問題もそこそこ治っている。
朝起きられない問題に関してはまだ完全には治っていないが、弊社のフレックス勤務に大いに助けられている。弊社に圧倒的感謝。

といった感じに順調に回復しているが、服薬再開して8ヶ月ほど経過しても未だに減薬の兆しはない。

この前の診察で調子に乗って「先生、そろそろ減薬しないんですか?」という言葉を出そうとして飲み込んだ。
そういえば、私は前回減薬をペース早めにし、見事に失敗して再びヤク生活に戻ったのだった。


今回は焦らず、のんびりのんびりいこう。

相変わらず人の幸せは憎いが、なんだかんだ人生楽しめているし、定職のおかげでお金の心配もないし(もっと欲しいが)、このままマイペースにヤク生活を送ろうと思う。
2度目の再発をさせないためにも、ヤク生活で頑張ろう。ノードラッグ、ノーライフ。


友人が事故で亡くなった。

先日、大学時代のLINEグループから連絡があった。
友人が事故に遭ったかもしれない、と。

まさか、そんなことがあるはずがない、と思った。
嘘だと思った。
事故に遭った人は同姓同名の別人なのでは?と現実逃避をした。

でも、時間が経つにつれて事故のことが複数ニュースになっていって、新しいニュースを調べれば調べるほどその情報が友人と合致していって、その事故に遭った人の容態が良くないことも記載してあって、どうしたらいいかわからなくなった。

そしてその後、友人の家族からも連絡があって、友人は事故で亡くなったと知らされた。
認めたくはなかったけれど、友人の死を認めるしかなかった。友人の死を受け入れるしかなかった。


悲しいとか、寂しいとか、そういう気持ちもあるのだろうけど、あまりにも突然すぎて何も感情が湧いてこない。
頭の中がごちゃごちゃのような気もするし、逆に空っぽのような感じもするし、自分でもよくわからない。気持ちの整理がつかない。

友人が病気だったら、まだ死の覚悟ができたのかもしれない。
でも、まさか事故で亡くなるとは思っていなかったし、こんな早くに亡くなることになるなんて予想もしていなかったことだった。
そういう気持ちもあって、友人の死に対して、まだどこか現実味を帯びていないのかもしれない。


その友人は大学に入ってから最初にできた友人のひとりで、大学のゼミも一緒で、よく一緒に授業を受けたりご飯を食べたりした。
授業終わりに遊びに出かけるのはしょっちゅうだったし、みんなでしょうもない話もたくさんした。
友人の実家に泊まらせてもらって合宿をしたり、私の家で鍋パーティーをしたり。

大学時代のことを思い返しても、その友人との思い出は切っても切り離せないほど色濃いものだった。


友人はいつかカフェを開きたいと言っていた。
みんなが笑顔になるお店を作りたいと。
今もその夢に向かって、経験を積んでいた最中だったのだろうか。


私は大学卒業後にメンタルがやられて人との接触を避けていたこともあり、何度か会う約束を断ってしまっていた。
だから、最近の友人のことはSNSでしか知らない。

最近の友人の姿をこの目で見ていなかったこと、友人の近況を本人の口から聞けなかったこと、どうして会うチャンスがあった日に会っておかなかったのか、後悔してもしきれない。
できることなら、こんな形で別れたくなかった。


お別れ会に出たら、友人の死の実感がわくのだろうか。悲しくて涙が止まらなくなるのだろうか。わからない。私には、わからない。



まだ気持ちの整理はつきそうにないけど、今日は友人のことを思って晩酌しようと思う。
友人が好きだった、あの頃の音楽とともに。